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2010年4月

読書日記

Simg_1573  高校生でもわかる日本経済のすごさ!   三橋 貴明著  彩図社

公的債務すなわち国の借金は返済する必要がない。という書き出しから始まるこの本。まさに目から鱗の内容です。国の借金は誰からしているのか?国民です。いわば夫が妻から金をかりているのと同じ。妻に金を返すために倒産しますか?その他にも日本の輸出の主力はテレビでも自動車でもない。国の景気が良くなるとはどういうことか?乗数効果とは?など経済の話が分かりやすく書かれている。
 要は、私たちがマスコミから聞かされる「印象」や「イメージ」に踊らされるのではなく、情報を正しく認識して、できるだけ「数字」に基づいた分析を繰り返すことが大切なのだ。「間違った認識からは、間違った対策しか産まれません」「国の借金が大変だ!」という「認識」からは国民生活の実状を一切無視した、社会保障費の抑制や定率減税の廃止といった、将来への希望をいささかも持たせてくれない対策しか出ない」

 日本は世界で一番の金融資産をもったお金落ちの国であるとう事を認識して、自信を取り戻すことであろう。

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読書日記

  完本 紳士と淑女   徳岡 孝夫著 文春新書

 「諸君」というオピニオン雑誌の巻頭コラム。1980年から2009年までの各界の人々を取り上げている。その批評は確かな歴史感と、鋭いジャーナリズムからなっており、昨今テレビに出ているようなコメンテーターとは一線を画す。『イギリス王ヘンリー6世は、正当にフランス王位の継承を宣言した。これに異を唱えて決起したのがジャンヌ・ダルクであり、敵軍に捕まった彼女はイギリス軍単独の審問によって魔女と断罪されて火刑に処されている。つまりイギリス側からすると戦争犯罪人であった。しかし、そのジャンヌ・ダルクが1920年に聖人の位に列したときイギリスはフランスを恫喝しただろうか?あるいはナポレオン・ボナパルトは多分にヒトラー的側面をそなえた男だった。だが、フランス政府がその遺骸をパリに祭ったとき、ナポレオンに侵略されたオーストリアは、ロシアは、イタリアは、エジプトは、抗議したか?20世紀先進列強による中国大陸蚕食の歴史は、東条英機をもって始まるのではない。世界全体の動きのなかの長く複雑な物語である』

日本人は自国のために亡くなったA級戦犯に対してもっと堂々とするべきである。他国の干渉に屈してはいけない。

 ロンドンのタブロイド紙の記者の話も興味深かった。一片の情報が真実かどうかは確認しない。その記事をどこまでふくらませばどれほどの慰謝料を請求されるかと、その記事が新聞の売上をどれほど伸ばすかを計算して記事を書くらしい。名誉毀損で訴えられても判決がでるまで、1年か2年はかかる。それだけ宣伝効果が高まる。報道機関が正確な記事を伝えるのを身上とする時代は去った。カネ儲けが至上の命題になり、新聞記者は投機家になった・・・・・・。そういうふうに新聞を変えてしまった最大の要因な何かと聞くと彼は言下に「テレビジョン」と答えたらしい。

 小沢一郎の話。
『映画のセリフ「変わらずに生き残るためには、変わらなければならない」を引用したというので、政治記者たちは「小沢は変わるか」と書き始めた。アホらしい。63にもなった男が政治以外の商売をしらぬ男が変われるわけが無い」と断言している。「いずれをみても 山家そだち、とうとう小沢しか出すタマがなくなったわなあというのが、民主党のホンネであろう』
この文章は2006年6月に書かれている。恐るべき慧眼である。Simg_1572

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