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2010年2月

読書日記

 フェルマーの最終定理  サイモン・シン著  新潮文庫

高校時代、数学が苦手だったくせに、こういった本は好だ。
フェルマーの定理とは3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組み合わせがない、という定理のことである。
数学の証明というのがいかに厳密か。科学理論の証明は、仮定を立てて検証して手に入る限りの証拠に基づいて「この理論が正しい可能性はきわめて高い」といえるだけであるのに対し、数学の証明は一度証明された定理は永遠に真である。

難しい数学の知識がなくても読めるがやはり難解な箇所があるけどそこはドンドン読み飛ばしても充分大丈夫。数字のもつ不思議さ(素数のところは特に面白い)、歴史上の数学の発見にまつわる話や、数学者のエピソードも面白い。特に伝説の天才ガロアの話は面白かった。そして圧巻はフェルマーの最終定理を解いたと思われた、アンドリュー・ワイズの証明に欠陥が見つかり、7年間の研究結果がふいになり敗北を認める覚悟を固めながら最後の最後に閃きがあり証明を成功させたくだりであろう。人間は諦めなければ必ず成功するという月並みな事を本当に実感させられる。

この偉大な証明に、二人の日本人数学者が貢献していた事も初めて知った。

S_edited1

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