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読書日記

チャーチル  河合秀和  中公新書

 沖縄の普天間基地問題で日本の政府が揺れいている。そも何故沖縄に米軍基地があるのか?第二次戦争で日本が負けたから。何故日本は戦争に負けたのか?国力?では日本と同じ島国で資源も無いイギリスは何故戦争に勝ったのか?日英の違いは国民性とその国民性が反映される政治家の違いになるのかな?と考えてこの本を読みました。 
 「紳士と淑女」という本で作者の徳岡孝夫氏が指摘されているように、実際に砲弾の下をくぐり抜けてきた士官兵あがりの首相チャーチルに比べ、日本の軍人出身の首相は実践の経験がなく机上の論理で戦争を遂行していいる。
 有数な貴族の家柄に生まれたチャーチルは若いときより歴史に親しみ、戦地に赴きしかる後政治家に転身している。彼は若いときは自由党に所属し、人民の権利や社会福祉の充実に邁進するが、後自身の考える国益のために共和党に移りかなりのタカ派としてならしている。「何か悪いことがあれば、それがもっと悪いことから救ってくれることになるということを忘れてはいけない」
 英国の勝利のためにアメリカを戦争に巻き込んだチャーチルであったが、第二次世界大戦が終結すると疲弊したイギリスは没落していく。そして変わって世界の覇権国家として台頭してきたのは、アメリカであった。チャーチルはイギリス帝国没落の幕引きの役割も果たした。
 第1次世界大戦が終わり厭世気分だったヨーロッパ諸国が、ヒトラーの登場並びに徐々に他国を侵略していくのを平和主義により見逃してついに、ナチスドイツの登場を招いてしまった事実は今の日本の政治状況に似ている。
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