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2009年7月

読書日記

裁判の秘密  山口宏 副島隆彦    宝島文庫

最近、仕事で頭に来ることがあり「裁判に持ち込もうかな」と思った時がある。読書会の課題本がこれでタイムリーだった。結論として裁判は決して民事の争い事の解決方法にはならないと言うことである。
裁判には時間がかかる。強制執行の実用性がない。などかなりの抜け穴だらけの制度である。裁判所は権力機関であるというが、行政権力のように警察官を使って実力行使すなどということは出来ない。裁判所を三権の一翼たらしめているのは一つのイメージである。物理的な力ではなく、「権威」であるという言葉が裁判制度の本質をついていると思う。
作者がつねづね思っているという「5パーセント・ルール」には私自身も同じ事を常々考えていた。すなわち世の中に立派な人間は5パーセントしかいない。あとの90パーセントは一生、裁判とは無縁の人々である。そして、残りの5パーセントがだらしのない人々である。同感である。

「法律が分からないと裁判は闘えないだろう」と思うのは間違い。裁判官が法律を知っているのだから、こちらが知らなくてもいいのである。更にいえば、法律というのは、あとからくっつける理屈にすぎない。要は世間の常識の範囲であるかどうかが問題なのであろう。

最後に勉強になった言葉を
「近代国家において、国家がどうしてもやるべき事は、三つしかないといわれている。それは外交と国防とそれから、法の執行である」

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 読書日記

景気ってなんだろう    岩田 規久男   ちくまプリマー新書

読んだ本がたくさんたまっています。一度読んだだけでは頭に入らないので、読後の感想文が重要なのですが・・・。

この本は経済学の泰斗が高校生向けに優しく解説している。
景気とは何か?何故景気は循環するのか?景気をコントロールする金融政策と財政政策とは何かを分かりやすく解説する。
民間企業の設備投資が増えると、国内総生産、消費、企業収益、人々の所得が同時に増加して、景気を刺激する。また、国内総生産を需要するもうひとつの国内の主体である政府も景気を刺激する重要なファクターである。
このことから、日銀が決定する金利や国が発行する国債がいかに経済に影響を及ぼすかがよく分かった。
また、今の世界の経済の流れは、日本や振興・発展途上国が貿易で稼ぎ、稼いだ金をアメリカとEUに貸し、アメリカとEUは日本と振興・発展途上国から借金して、輸出する以上に輸入しているというのが最近の世界の貿易とお金の流れである。なんの事はない、日本が貿易で稼いだ金を欧米に貸し、欧米はその借りた金を国内の消費に回して日本からの輸入品を消費しているという自転車操業のような世界経済の流れである。
以上のシステムを理解すると現状の異常なバブルの破綻は必然であったことが良く分かる。


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